作曲家・壺井一歩
Composer / Ippo Tsuboi
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組曲「ラクダに乗って」〜女声合唱とピアノのための〜 / Rakuda ni Notte

[編成] 女声三部合唱(Female-Chorus)
[演奏時間] 15分
[作曲年] 2019.6.28
[初演] 2021.11.7 牛久市中央生涯学習センター・文化ホール(牛久市)
   《女声合唱団 カフェクレンツヒェン40周年記念コンサート》
   見角幾代(Cond.) 女声合唱団カフェクレンツヒェン 星野郁子(Piano)
[委嘱・献呈] カフェクレンツヒェン

韓国を代表する詩人、申庚林(シン・ギョンニム)の詩選集「ラクダに乗って」所収の3編を用いた組曲。それぞれの詩が発表された年(所収の詩集の刊行年)と、そのときの詩人の年齢を記せば以下のようになる。

「帰り道」2002年(67歳)
「牧渓市場」1979年(44歳)
「ラクダ」2008年(73歳)

「牧渓市場」のとき、詩人はまだ40代。こののち、詩人は1980年代の民主化運動に身を投じることになる(韓国が民主化されるのは1987年)。それから20年以上を隔てて書かれた「帰り道」と「ラクダ」。どちらの詩も、表向きはとても軽やかである。
だが、「帰り道」の「街に溢れた喊声も」「退くまいと固く握り合った手も」間違いなくあったし、「ラクダ」に歌われるように「悲しみも痛みもすっかり忘れ」てなどいないだろう。音楽は、そこを(も)こそ照らしたい、と考えた。

[試聴] YouTube
   2021.11.7 牛久市中央生涯学習センター・文化ホール(牛久市)
   《女声合唱団 カフェクレンツヒェン40周年記念コンサート》
   見角幾代(Cond.) 女声合唱団カフェクレンツヒェン 星野郁子(Piano)
[出版]
[録音]

[備考]