渚と詩人の三章
[編成] マンドリンオーケストラ(Mandolin Orchestra)
[演奏時間] 12分
[作曲年] 2006.6.8
[初演] 2006.10.9 ザ・フェニックスホール(大阪市)
   第2回大阪国際マンドリンコンクール&フェスティバル
   井上泰信(Cond.)ARTE MANDOLINISTICA
[委嘱]

渚と詩人の三章
Three Movements for a Coast and a Poet

1. レント・ラメント
2. 風の詩人
3. エヴォケイション / 伝説的帰帆

マンドリンオーケストラの形態は、シンフォニーオーケストラの弦5部にギターを加えたもの、のように作曲家をあざむく。本来は、そこには大きくへだたりがあるはずであり(つながっている隘路もあるにはあって、それは多くの編曲作品を見ればわかる)、より単純な事を言おうとする時こそ発言者の声を想起しなければならないのはどんな楽器の場合でも同じことではあるが、マンドリンオーケストラにあっては、それでも、それなりに成立してしまうことで作曲家を甘やかし、彼自身、彼を許してきたのではないかと思う。
これは自戒を込めて書いている。作曲家をあざむくことの責はマンドリンにあるわけもない。落とし穴を掘っているのは彼自身のあいまいな認識にある。

作品は3つの楽章から成る。それぞれにタイトルも付いているが、これは音楽に与えられた(贈られた、と言いたい)名前であって、必ずしも内容を表しているわけではない。ここ数年気に入っている「ある特定の音を含む4つの7の和音(5つの9の和音)を連ねる和声」が全曲を通じて現れる。

2006年秋、井上泰信氏とARTE MANDOLINISTICA の極めて深い音楽の力によって作品は誕生した。

[試聴] YouTube
   2017.3.5 京都コンサートホール 大ホール(京都市)
   京都公演2017
   井上泰信(Cond.)ARTE MANDOLINISTICA
[出版] ARTE MANDOLINISTICA
  ※ このスコアにはパート譜は付属していません。
   パート譜については rakuda.pub@gmail.com までお問い合わせください。

[録音] 第2回大阪国際マンドリンコンクール&フェスティバル NACD-2118/9

[備考] 第2回大阪国際マンドリンコンクール作曲部門1位受賞作品
   自作解題2──「渚と詩人の三章」についての覚え書き
   第2楽章のマンドリンとピアノのための二重奏版「a Poet of Wind(風の詩人)



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