24日
オペラシティで「レ・ヴァン・フランセ」を聴く
シューベルト讃
「夏目漱石の妻」というドラマでシューベルトのピアノソナタD960 が使われていた
この曲の提示部第1主題、いったん浮遊するようにGes Dur に流れたあと、再びB Dur に戻ってくる部分(下譜例)は非常にエモーショナルであり、それがドラマでは万感の思いとなって毎回見事なシーンを作っていた
で、赤で囲った部分なんだけど、ダイナミクスの頂点より1拍早く、アウフタクトでIの第2転回形になだれ込んでしまうというのが見事だな、と思うわけです
思いが溢れてる感がすごい
思わず1拍早く溢れてしまった!的な
まあこの主題は本来アウフタクトではあるので、だからそのままやっただけといえばそうなんだけど、アウフタクトがあんまりアウフタクトっぽく聴こえない主題だということもちょっと関係していると思う
いい曲ですね
12日
惣菜屋のようです