[編成] ギター(Guitar)
[演奏時間] 45分
[作曲年] 2006.9.18-2009.8.2
[初演] (5曲のみ)2008.4.20 近江楽堂(東京)
宮下祥子ギターリサイタル
宮下祥子(Gt.)
[委嘱] ホマドリーム
[献呈] 宮下祥子・菅原潤
[演奏時間] 45分
[作曲年] 2006.9.18-2009.8.2
[初演] (5曲のみ)2008.4.20 近江楽堂(東京)
宮下祥子ギターリサイタル
宮下祥子(Gt.)
[委嘱] ホマドリーム
[献呈] 宮下祥子・菅原潤
1. アメージング・グレイス(スコットランド民謡)
2. おぼろ月夜(岡野貞一)
3. 城ヶ島の雨(梁田 貞)
4. 竹田の子守歌(京都民謡)
5. 五木の子守歌(熊本民謡)
6. グリーンスリーヴス(イギリス民謡)
7. すみれの花咲く頃(F.デーレ)
8. I Loves You, Porgy(ガーシュウイン)
9. みどりのそよ風(草川 信)
10.ペチカ(山田耕筰)
11.仰げば尊し(スコットランド民謡)
12.この道(山田耕筰)
ギターはその佇まいが美しい。ギターの奏でる歌は実に親密に響く。目を閉じて聴いていると(あるいはCDを聴いている時など)、ギタリストの手の存在がひしひしと感じられてくる。4本の指で6本の弦を操らなければならない不自由さからくるのだろうか。そして、その構造的制約を言い訳にして、多くのギター音楽はしばしは安直な方法で音を綴り──確かにそれは楽器のよく響く方法だが──、結果としていつも同じような声色で歌うことを楽器に強いてきた。持って生まれた美しい声の故に、時に幼稚なセリフも許される(不名誉な)特別待遇にギターは棲まわされている。たしかにあなたは美しい、でも、それだけじゃないだろう?
《新12の歌》は越境者の綴った作品集だ。ギターに惚れ込んで、ギターに憧れてやってきた異邦人の、慣れないギター言葉で綴られた歌の花束なのである。