[編成] 2管オーケストラ 3222, 4351, 2Perc., Strings
[演奏時間] 10分
[作曲年] 2012.7.17
[初演] 2012.10.27 目黒パーシモン 大ホール
中野区民交響楽団 第53回定期演奏会
高橋勇太(Cond.)中野区民交響楽団
[委嘱] 中野区民交響楽団
[献呈] 高橋勇太
[演奏時間] 10分
[作曲年] 2012.7.17
[初演] 2012.10.27 目黒パーシモン 大ホール
中野区民交響楽団 第53回定期演奏会
高橋勇太(Cond.)中野区民交響楽団
[委嘱] 中野区民交響楽団
[献呈] 高橋勇太
アカシアというと日本では一般的には白い花の咲く木を指すことが多いのですが、それはニセアカシアというのが本当の名前です。本物のアカシアの木は黄色い花をつけます。先に日本へ輸入されてきた白い花のほうをアカシアと呼んでしまったために、のちに入ってきた黄色い花のほう(本物のアカシア)にアカシアの名前を譲ったあとも、さまざまな文学作品や歌の中で「白い」アカシアの花が登場することになりました。
19世紀ロシアの詩人レールモントフの叙事詩「ムツイリ」の中で、死にゆく主人公の少年が自分を庭に寝かせてほしいと僧に向かって言うその庭には、二本のアカシアの木が白い花を咲かせています。さわやかな風にのせて彼に別れのあいさつを送り、懐かしいふるさとの歌を歌い、親しい友人や兄弟たちを彼のもとに遣わすのは、やはり「白いアカシアの木」がふさわしい(……私が読んだ「ムツイリ」はもちろん日本語訳の「ムツイリ」であり、これは日本語の問題なので、この曲のタイトルの英訳は “Garden of Robinia Pseudoacacia” つまり「ニセアカシアの庭」です)。
音楽は、少年の回想シーンと思われるいくつかのブロックに分かれ、それら回想シーンを先導するようにあるいはつなぐ役割としてティンパニのソロが活躍します。ティンパニは僧に語りかける少年そのもの、もしくはこの絵巻物のナレーターです。
[試聴] [12:00] SoundCloud
2012.10.27 目黒パーシモン 大ホール
中野区民交響楽団 第53回定期演奏会
高橋勇太(Cond.)中野区民交響楽団
[出版] RaKuDa PUBLISHING Plus+
[録音]
[備考]
2012.10.27 目黒パーシモン 大ホール
中野区民交響楽団 第53回定期演奏会
高橋勇太(Cond.)中野区民交響楽団
[出版] RaKuDa PUBLISHING Plus+
[録音]
[備考]