某日
先月末、楽譜作成ソフトのFinaleが開発終了を発表した。
あるニュースはこれを「エクセルが終了するようなもの」と表現した。
ここ1週間、業界はわちゃわちゃである。
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作曲を本格的に始めたのは高校2年(1992年)くらい、もちろん当時は全部手書きで作曲していた。手書きをやめてFinaleを使い始めるのは2007年である。その前年、関わっていた室内オーケストラの演奏会のすべてのパート譜を作曲家二人で分担して書くということをやって、もう無理ってなって自分は白いMacBookを買いFinaleを買った。
自分はFinale以外の楽譜ソフトを使ったことがない。よく言われるようにFinaleはバグだらけでメニューに統一がなく使いこなせるまでに大変な苦労がかかる不出来なソフトなのかもしれないが(たぶんそうなんだろう)、さすがに15年以上使っていれば手足のように使えるようにはなる。さらに7月の半ば、Finaleのバージョンを最新にしたところだった。
で、この終了のお知らせ。
いろいろ頑張ったら向こう10年くらいはFinaleでいけるかもしれないけど、10年後って自分はまだ59歳なので、さすがにもうちょっと楽譜ソフト使うよな?と思う。うーん、新しいソフトに乗り換えないといけないではないか。
死に際のFinale公式が乗り換え先にDoricoというソフトを推奨しており、乗り換えるFinaleユーザーには破格の割引も用意されていて、またこの業界の楽譜浄書賢者ともいうべき人々の意見などを総合するに、Doricoだな、と思って数日前からいじり始めた。最近の自分の仕事的には次乗り換えるとしたらSibeliusかな、と思っていたのだが。
まだ数日だけど、Dorico、たぶん優秀。いろいろな道具がきちんと片付けられている人の部屋に行った気分というのか、なるほどそれは合理的ですね、と思わされる仕掛けとかやり方がいろいろある。ともあれ基本的な概念からさまざまなショートカットに至るまでFinaleとはまるで違うので、これ馴染むまでちょっとしんどいと思うけど、まあ浸かるしかないよね。
当面はFinaleを使い続けます。1年後にDoricoに移行できてたらいいな、ぐらいでいいかな。
画像はあえての手書き時代のスコアの一部。