埼玉日記 2016年7月

埼玉日記


2016年7月

24日


「語りピアノ 朗読とピアノ ソプラノで贈る宮沢賢治の幻想」を聴く
モーツァルトのソナタ、ショスタコーヴィチの小品を散りばめた宮沢賢治の「猫の事務所」、あとドビュッシーなどのほかに、壺井の歌曲集「けむりの青い Lento もながれ」(宮沢賢治の詩による5つの歌)、で、そのゲストソプラノに萩原雅子さん!!!

もうね、去年萩原さんのすばらしい歌を聴いて以来いつか自分の曲を歌っていただきたい!!!と激しく願っていたところに
「誰かいいソプラノ知らないー?」
と柏木さんから話が来て渡りに船ですよ速攻でオファーしました

予想に違わぬすばらしい歌、幸せな時間を過ごしました、ありがとうございました

11日


すみだトリフォニー小ホールで「日本歌曲で綴る日本の情景」を聴く

……高校生のころに書いた詩で、大学1年のとき「ゆうやけ」という歌を書いた

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ゆうやけこやけで
ひがくれて
きょうのいちにちは
おしまい

しょうがくせいたちは
ころがっていく
きりきざまれたみずたまりが
よるをしずかにまっている

とおいしゃだんきのおと
はしりだすじどうしゃのよかん
ぼくがしんだあとも
たましいはすべておぼえているだろう

ゆうやけこやけで
ひがくれて
きょうのいちにちは これで
おしまい
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学生のころ学内で個展をやって、そこで歌ってくれたのがバスケ部の先輩だった堀野幸枝さん
20年を経てまた歌ってくれた
「時間がたってこの歌に対する感じ方がむかしとずいぶん変わった」と言っていた
透明だが細くはなく芯があり、ピュアではあるがただのイノセンスではない「ゆうやけ」だった

僕のことを言えば、僕はもう41歳なのでこの詩を書いて歌を作曲したころからすでに2倍と少しの時間を生きてしまっていることになる
嗚呼